こんにちは!ピックルマニア運営者の「マサル」です。
九州一の大都市として知られる福岡県ですが、県内におけるピックルボールのプレイ場所やサークル活動に関する情報はまだまだ少ないのが現状です。
始めてみたいけどどこで体験できるのか?道具はレンタルできるのか?あるいは本格的な大会情報や糸島などで行われるイベントについて知りたいという方も多いのではないでしょうか。
この記事では私がリサーチした最新の情報を基に、初心者から上級者まで楽しめる福岡のピックルボール事情を余すことなくお伝えします。
【記事のポイント】
- 福岡県内でピックルボールがプレイできる具体的な施設と予約方法
- 自分に合ったサークルの見つけ方とコミュニティの雰囲気
- 国際大会も開催される糸島エリアや各地のイベント情報
- 道具を持っていなくても安心なレンタルやスクール情報
福岡でピックルボールをプレイできるエリアやコート
福岡県は今、日本国内でも特にピックルボールの環境整備が進んでいる激アツなエリアであり、「プレイする場所がない」という悩みは過去のものになりつつあります。
専用コートから気軽に遊べるレジャー施設まで、目的別に最適なスポットを深掘りして紹介していきます!
福岡市東区のピヴォーレ福岡での体験と予約方法
福岡市東区社領にある「ピヴォーレ福岡」は、福岡におけるピックルボールの聖地とも言える施設です。フットサル場として有名ですが、実は、九州初のピックルボール専用環境をいち早く導入したパイオニア的存在でもあります。
足腰に優しい「Cコート」の魅力
この施設を推す最大の理由はコートの質です。「Cコート」と呼ばれるエリアでは、ピックルボール専用のラインが引かれたソフトコートが採用されています。
体育館の硬い床やテニスコートのオムニ(砂入り人工芝)とは異なり、適度なクッション性があるため、長時間プレイしても膝や腰への負担が驚くほど少ないのが特徴です。
最大で4面を展開できるキャパシティがあり、隣のコートとの間隔もしっかり確保されているため、初心者の方でも隣を気にせず思いっきりボールを追いかけられます。
一人でも参加できる「個サル」システム
「一緒にやる仲間がいない…」という方でも安心してください。ピヴォーレ福岡ではフットサル業界で一般的な「個サル(個人参加型フットサル)」の仕組みをピックルボールにも導入しています。これは画期的な試みです。
個人参加のメリット
- 1名から予約可能で、その場に集まったメンバーとダブルスを組んで遊べます。
- スタッフが進行をサポートしてくれる場合も多く、ルールについて不安でも大丈夫。
- 毎週月曜日と水曜日などに定期開催されているため、運動習慣を作りやすい。
予約時の注意点と「Futpark」の使い方
施設の予約には「Futpark(フットパーク)」という外部システムを使用するのですが、これに関して一つだけ注意点があります。
予約カレンダーにはフットサルやバスケットボールの枠も混在しているため、必ず「Cコート(ピックルボール)」という表記を確認してから予約を確定させましょう。間違ってフットサルコートを予約してしまうと、当日、ネットがない環境に案内されてしまう可能性があります。
更衣室にはシャワーも完備されており、レンタルパドルやシューズも充実しています。「仕事帰りに手ぶらでふらっと立ち寄る」というスタイルが実現できる、福岡市内でも数少ない貴重なスポットです。
糸島にある大規模スポーツパークと国際大会
「福岡のハワイ」とも称される糸島市ですが、現在はピックルボールによる「スポーツツーリズム」の最重要拠点として確固たる地位を築いています。単なる観光地ではなく、世界大会の舞台となった「聖地」としての顔をご紹介しましょう。
伝説となった「PPA TOUR ASIA Sansan FUKUOKA OPEN 2025」
糸島市が擁する「糸島市運動公園(Itoshima City Sports Park)」は、今や、日本のピックルボールシーンを牽引するランドマークと言ってもいいかもしれません。
この場所を一躍有名にしたのが、2025年8月に開催された世界最高峰のプロツアー、PPA(Professional Pickleball Association)のアジア大会「PPA TOUR ASIA Sansan FUKUOKA OPEN 2025」です。
大会の開催実績と規模
- 開催日程: 2025年8月26日(火)〜8月31日(日)
- 賞金総額: 約1,000万円(70,000 USD)
- 参加規模: 1,300名以上の選手が世界中から集結
この大会は単なるピックルボールの競技会にとどまらず、会場では「阿波おどり」のプロ集団による演舞や縁日コーナー、キッチンカーの出店などが行われ、スポーツとエンターテインメントが融合した一大イベントとして大成功を収めました。
(出典:Sansan株式会社『PPA TOUR ASIA Sansan FUKUOKA OPEN 2025 公式サイト』)
受け継がれる「聖地」としての熱気
コナー・ガーネット選手やタイラー・ルーング選手など、世界のトップランカーが熱戦を繰り広げたスポーツパークは、大会終了後も「聖地」として多くのプレイヤーに愛されています。
アクセス面では車で訪れる方向けに約470台分の駐車場が完備されているほか、JR筑前前原駅からのアクセスも良好です。あの夏の熱気が染み込んだコートで、糸島観光とセットでピックルボールを楽しむ。そんな贅沢な休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
さらに、糸島エリアはプレイ後の楽しみも尽きません。海沿いのカフェでランチを楽しんだり、新鮮な海産物を買って帰ったりと、ピックルボールを軸にした「大人の休日」を満喫できるエリアとなっています。
ピックルボール FUKUOKA OPEN 2026
また、2026年の1月には、糸島市運動公園にて「ピックルボール FUKUOKA OPEN 2026 ITOSHIMA」も開催予定!
こちらも国内外のプレイヤーが集う国際大会でありながら、「19歳以上」「50歳以上」といった年齢別カテゴリのほか、初級・中級とレベルごとにも分かれているため、大会初エントリーという方でも気軽に参加可能です。
詳しい日程等はこちらの公式ページにてご確認いただけますので、興味のある方はぜひこの機会にエントリーを検討してみてはいかがでしょうか。
福岡市内の体育館などプレイできる場所
「できるだけコストをかけずに練習したい」「近所の体育館でやりたい」というニーズに応えるのが、福岡市内に点在する公共のスポーツ施設です。ただし、いつでも誰でも使えるわけではなく、利用するためのちょっとしたコツがあります。
主要な市営体育館と利用実態
福岡市内の多くの体育館では、バドミントンコートのラインを利用してピックルボールが行われています。特にアクティブに利用されている施設をまとめました。
| 施設名 | エリア | 特徴・活用状況 |
|---|---|---|
| 福岡市立中央体育館 | 中央区赤坂 | 地下鉄赤坂駅から徒歩圏内という好立地。「若者サポートステーション」などの公的団体が交流会を行うなど、初心者イベントの実績が豊富です。 |
| 福岡市立東体育館 | 東区香椎 | 東区はピックルボール熱が高いエリアです。夜間(20:00以降など)に社会人サークルが練習会を開催しているケースが多く見られます。 |
| 福岡市立城南体育館 | 城南区別府 | 大学や住宅街が近いため、学生からファミリー層まで利用者は多様。金曜日の夜などにイベント利用の実績があります。 |
| コミセン和白 | 東区和白 | 大規模な体育館ではなく地域コミュニティセンターですが、その分アットホームで、「ガチ」な雰囲気ではなく和気あいあいと楽しみたい層に人気です。 |
「個人利用」と「専用利用」の違い
ここで重要なのが「利用形態の違い」です。多くの市営体育館には数百円で使える「個人利用」枠がありますが、ピックルボールはまだ新しいスポーツということもあり、個人利用枠でネットが常設されているケースは稀です。
そのため、「体育館に行けばできるだろう」と思って一人で行っても、ネットもなければ相手もいないという状況に陥りがちです。
公共施設でプレイする場合は「既存のサークル活動に参加させてもらう」か、「仲間を集めてコート(全面または半面)を専用予約する」のどちらかが現実的です。
サークルに参加する場合は、後述するマッチングアプリや掲示板で、開催場所がこれらの体育館になっているイベントを探すのが一番の近道でしょう。
吉富町や北九州エリアの取り組み
福岡県の東の端、大分県との県境に位置する「吉富町(よしとみまち)」をご存じでしょうか?実は今、この小さな町が「行政主導のピックルボール普及」において、全国のモデルケースになりつつあります。
役場が「道具」を貸してくれる画期的な制度
通常、公共の体育館を予約しても、ネットやパドルは「持参」が原則です。しかし、ピックルボール専用ネットを持っている個人なんてそうそういませんよね?これが普及の最大のボトルネックでした。
吉富町はこの問題を解決するために、町役場の建設課でピックルボール用具一式(専用ネット、パドル、ボール)の貸し出しを行っています。「場所はあるけど道具がない」という悩みを、行政が物理的に解消してくれたのです。
利用方法と近隣エリアへの波及
利用を希望する場合は、吉富町役場建設課(0979-24-4073)へ事前連絡が必要です。町内の体育館を利用する際に、これらの道具を借りることができます。
この取り組みのおかげで吉富町だけでなく、隣接する豊前市や県をまたいだ中津市(大分県)の住民もピックルボールに触れる機会が増えています。
北九州エリアにお住まいの方で場所の確保に悩んでいる方は、少し足を延ばして吉富町の制度を活用してみる価値は十分にあるでしょう。まさに「地方創生×ニュースポーツ」の成功事例と言えますね。
(出典:吉富町公式ホームページ『ピックルボール用具の貸し出しについて』)
初心者向けの教室やスクール情報
「Youtubeを見よう見まねで始めてみたけど、ルールをちゃんと理解できているか不安」「変な癖がつく前に基礎を習いたい」という方は、やはり専門の指導を受けるのが一番です。福岡では初心者を受け入れるスクール体制も整いつつあります。
太宰府市「とびうめアリーナ」の定期教室
太宰府市総合体育館(とびうめアリーナ)では、福岡県ピックルボール協会が連携した定期教室が開講されています。公共施設での開催ということもあり、1回90分で1,000円(税込)というリーズナブルな価格設定が魅力です。
ここでは「運動経験がない人」を前提としたプログラムが組まれており、パドルの持ち方から基本的なラリーの続け方、そして点数の数え方(これが意外と複雑なんですよね)まで、丁寧に教えてもらえます。
本格派向け「48K Pickleball School」
そして、よりステップアップしたい方には、「48K Pickleball School」のような民間スクールがおすすめです。福岡県ピックルボール協会の会長や、PPA大会での入賞実績を持つ実力派コーチが指導にあたります。
特に「ノンボレーゾーン(キッチン)」での駆け引きや、効果的な「ディンクショット」の技術は、独学や体験会等ではなかなか習得できません。
「試合で勝ちたい」「中級者の壁を越えたい」と思っているなら、一度プロの指導を受けてみてください。目から鱗が落ちるような体験ができるはずですよ。
道具なしでも安心の用具レンタル
「続くかどうかわからないのに、最初から高い道具を買うのはちょっと…」と躊躇している方も多いと思いますがご安心ください。実は福岡の主要なスポットでは、レンタル品が充実しているんです。
手ぶらで行ける施設リスト
- ピヴォーレ福岡: エントリーモデルのパドルから、室内用シューズまで完備。本当に手ぶらでOKです。
- スポーツクラブNAS(姪浜・六本松): 会員向けサービスとして無料レンタルがあります。ジム通いのついでに始められます。
- ラウンドワンスタジアム(小倉・博多半道橋): 「スポッチャ」の入場料に道具代が含まれています。
ラウンドワンなら24時間プレイ可能
特にラウンドワンのスポッチャは、用具の質こそレジャー向けですが、「深夜2時に突然ピックルボールがしたくなった」というクレイジーな衝動(笑)にも応えてくれる貴重な場所です。
友人とボウリングやカラオケに行く感覚で、「ちょっとピックルボールやってみない?」と誘うには最高の環境でしょう。
ちなみに、もしマイパドルが欲しくなった時は、選び方のポイントをまとめた以下の記事もチェックしてみてください。
>>ピックルボールのパドルの寿命と長持ちさせる選び方のコツを解説!
>>ピックルボールラケットの違いは?初心者にもおすすめの選び方ガイド
ピックルボールの福岡におけるサークルや大会事情
コートや道具の次は「人」です。ピックルボール最大の魅力は、そのコミュニティの温かさにありますが、福岡県内には年齢もバックグラウンドも異なる様々な人々が集まるサークルが多数存在するんです。
社会人サークルの募集と選び方
サークルと一口に言っても、その雰囲気は千差万別です。「ガチ勢」の中に初心者が飛び込んで萎縮してしまったり、逆に、ハードに練習したいのにゆるいサークルに入って物足りなさを感じたり…。
こうしたミスマッチを防ぐために、まずは主要サークルの特徴を押さえておきましょう。
福岡ピックルボールクラブ(ふくぴ)
福岡市内を中心に活動する、比較的若い世代(20代~40代)が多いサークルです。主に土日の日中に活動しており、男女比のバランスも良いのが特徴。
「スポーツはしたいけど同世代の友達も作りたい」という社会人にピッタリの環境です。
筥松ピックルボールクラブ(はこぴ)
福岡市東区の筥松(はこまつ)小学校などを拠点とする、地域密着型のクラブです。ここの凄さは、20代の若者から70代のシニアまで、まさに「三世代」が同じコートで汗を流しているところにあります。
JPA(日本ピックルボール協会)の認定指導者が在籍していることもあり、初心者の受け入れ体制が非常に整っています。「定年後の趣味にしたい」という方にも自信をもっておすすめできます。
Pickle ball APEX
春日市総合スポーツセンターなどで週4~5回活動するという、非常に熱量の高いサークルです。大学生や競技志向の社会人が多く、練習内容も実践的。
ダブルスの戦術練習やゲーム形式がメインとなるため、テニス経験者や「大会で勝ちたい」という層にとっては最高の環境と言えるでしょう。
テニスベアなどで仲間を探す方法
「いきなり特定のサークルに入会するのはハードルが高い…」という方は、単発参加型のイベントを探すのがおすすめです。そこで活用したいのが、ラケットスポーツ愛好家の必須アプリ「Tennis Bear(テニスベア)」です。
アプリで「ピックルボール」を検索するコツ
テニスベアという名前ですが、最近はピックルボールのカテゴリが非常に充実しています。福岡エリアで検索をかけると、東体育館や城南体育館で開催される「練習会」や「ゲーム大会」がヒットします。
このアプリの優れた点は、募集要項に「レベル(初級・中級・上級)」が明記されているところです。
「Lv.3以下限定(初心者歓迎)」といったイベントを選べば、上級者にボコボコにされる心配はありません^^チャット機能で主催者に「ラケットのレンタルはありますか?」と事前に質問できるのも安心ポイントです。
ジモティーを活用した地域交流
もっとアナログに、近所の飲み友達を探すような感覚で始めたいなら、地域情報掲示板「ジモティー」も侮れません。
「ゆる募集」が見つかる宝庫
ジモティーの募集は、スポーツクラブのような形式張ったものではなく、「運動不足解消のために一緒に打ちませんか?」「公園でやりましょう」といった、非常にカジュアルなものが多いです。
福岡市内に限らず、古賀市、糟屋郡、春日市、那珂川市、そして北九州市など、テニスベアではカバーしきれないローカルなエリアの募集が見つかります。
登録不要でメッセージのやり取りができるため、アプリの操作が苦手なシニア層の入り口としても機能しています。ただし、個人間のやり取りになるため、初回は公共の体育館など人の目がある場所で会うようにしましょう。
参加しやすい大会やイベント情報
練習を重ねてラリーが続くようになると、不思議なもので「試合に出てみたい」「自分の実力を試したい」という欲求が湧いてくるものです。福岡ではプロだけでなく一般プレイヤーが輝ける大会も増えています。
ピックルボールフクオカオープン
上述しましたが、この大会は初心者への配慮が行き届いています。「19歳以上」「50歳以上」といった年齢別カテゴリに加え、「初級クラス」「中級クラス」といったレベル分けが明確なため、始めたばかりの人でも同じくらいの実力の人と白熱した試合を楽しむことができます。
一度勝つ喜びを知ると、ピックルボール沼から抜け出せなくなるでしょう^^
2026年大会は1月16日・17日の両日に行われるので、気になる方は公式サイトをチェックしてみてください。
参加費600円!?「Pickle One」の激安イベント
ピヴォーレ福岡などを会場に開催される「Pickle One」主催のイベントや交流戦は、参加費が600円〜1,000円程度と非常に安価に設定されています。これなら「負けてもともと」の精神で気軽に参加できますね^^
大会というよりも「ゲーム練習会」に近い雰囲気なので、大会デビューの前段階で「試合の緊張感に慣れる場所」として活用するのがおすすめです。
福岡でピックルボールを楽しむための方法について総括
福岡県は今、専用コートの「ピヴォーレ福岡」、国際大会の聖地となる「糸島」、そして行政支援が手厚い「吉富町」と、ハード・ソフトの両面で日本トップクラスの環境が整ってきています。
「道具がないから…」「相手がいないから…」と諦める必要はありません。まずは手ぶらでピヴォーレの体験会に行くもよし、ジモティーで近所の仲間を探すもよし。
ぜひあなたに合ったスタイルで、福岡でのピックルボールライフをスタートさせてくださいね^^









