シンプルなルールと幅広い世代が楽しめる手軽さから世界中で爆発的な人気を博しているピックルボールですが、「はじめてみたいけど、東京ではどこでできるんだろう?」と、プレイできる場所を探している方も多いでしょう。
SFIA(スポーツ・フィットネス産業協会)の調査によると、ピックルボールは2023年に3年連続でアメリカで最も急成長しているスポーツと報告されており、その熱気は日本、特に東京にも着実に広がっています。
有明のスタイリッシュな専用コートから、観光名所・東京タワーでプレイできる港区の施設、アクセスしやすい新宿エリアまで選択肢は実に多彩です。さらには世田谷や練馬、三鷹といった住宅街の体育館でも気軽に楽しむことができます。
この記事では初心者向けの体験会から本格的なスクール、仲間と集うサークルまで、あなたのレベルや目的に合った場所が見つかるよう、網羅的に情報をまとめ詳しく解説していきます。
【記事のポイント】
- 東京でピックルボールができる施設の最新情報
- 初心者向けの体験会やスクールの選び方
- エリア別のコートやサークルの特徴
- 料金や予約方法などの具体的な利用手順
東京でピックルボールはどこでできる?始め方と主要エリア
- まずは体験イベントに参加
- 本格的に学ぶなら専門スクール
- 話題の専用コートがある有明
- 東京タワーでも楽しめる港区
- アクセス抜群な新宿エリア
まずは体験イベントに参加
ピックルボールに興味を持ったけど、どのようにして始めれば良いか全く分からないという方は、まず体験イベントに参加するのが最も確実で簡単なスタート方法です。
最大の理由はラケット(パドル)やボールといった専用の道具を持っていなくても、ほとんどの体験会では一式をレンタルできるため、文字通り手ぶらで気軽に参加できる点にあります。
ピックルボールはバドミントンと同じ広さのコートでプラスチック製の穴あきボールを打ち合うスポーツで、テニスほどコートを走り回る必要がなく、俊敏性も卓球ほどには求められないなど、適度な運動量も魅力です。
スポーツクラブや専門施設が主催する体験会では、専門のインストラクターが基本的なルールやボールの打ち方を丁寧に教えてくれるので安心です。
ラケット競技が全くの未経験という方でも、わずか30分から1時間程度の簡単な指導を受けるだけですぐにラリーが続き、ゲーム形式で楽しめるようになる方が多いです。
例えば、大手スポーツクラブの「メガロス」各店舗や、江東区潮見の「Sansan Pickleball Court」では、定期的に初心者向けの体験セッションが開催されています。
また、「ラウンドワンスタジアム」のスポッチャ施設内でも時間料金内で気軽に体験することが可能です。料金も1人2,000円前後からと手頃な場合が多く、新しい趣味を始める第一歩としてこれ以上ない選択肢と言えます。
体験会選びで失敗しないための4つのポイント
- 道具レンタルの有無:手ぶらで参加できるか事前に公式サイトで確認しましょう。
- 初心者向け指導の有無:ルール説明や基本指導が含まれているかチェックが重要です。
- アクセスの良さ:自宅や職場から通いやすい場所を選ぶと継続のハードルが下がります。
- 予約方法と開催日時:人気の体験会はすぐに満員になることも。早めの予約がおすすめです。
参加時の服装と持ち物
基本的にはTシャツやジャージなど動きやすい服装と、体育館で履ける運動靴(インドアシューズ推奨)があれば十分です。汗拭きタオルと飲み物も忘れずに持参しましょう。
いきなりコートを個人で予約したり既存のサークルに飛び込んだりするのは少しハードルが高いと感じる方は、ぜひお近くの体験イベントからピックルボールの楽しさに触れてみてください!
本格的に学ぶなら専門スクール
体験会でピックルボールの魅力に目覚め、「もっと上手くなりたい」「基礎からしっかり技術を習得したい」と考えるようになったなら、専門のスクールやレッスンに通うのが上達への近道です。
独学や仲間内での練習だけではなかなか掴みきれない正しいグリップの握り方、安定したサーブのフォーム、戦略的な動き方などを、経験豊富なコーチから直接、体系的に指導してもらえるのが最大のメリットです。
「キッチン」と呼ばれるネット際の非ボレーゾーンでの立ち回り方や相手の足元に沈める「ディンクショット」のコツなど、専門的な技術も学べます。
多くはグループレッスン形式のため、同じ目標を持つ仲間と励まし合いながら楽しみつつスキルアップを目指せるでしょう。
都内では江東区の「GODAI亀戸」が2024年11月からピックルボールクラスを新設し、月額制で週1回定期的に通える環境を提供しています。
同じく江東区東陽町にある「VIPインドアピックルボールクラブ」は冷房完備の快適なインドアコートが3面あり、天候を気にせず集中してレッスンを受けられるのが特徴です。こちらは経験者向けの中級クラスもあるので個々のレベルに応じた指導が期待できます。
スクールのメリット・デメリット
メリット
- 正しい技術や戦術が体系的に身につく
- 同じレベルの練習仲間が見つかりやすい
- 定期的に通うことでモチベーションが維持でき上達が早い
- インドア施設が多く天候に左右されない
デメリット
- 月会費やチケット代など、ある程度の費用がかかる
- レッスン日時が固定されるためスケジュールの調整が必要になる
このように、スクールには費用や時間の制約があるものの、集中的に上達したい方や将来的には試合に出て自分の実力を試してみたいと考えている方にとっては、非常に価値のある自己投資と言えるでしょう。
話題の専用コートがある有明
現在の東京でピックルボールの聖地を挙げるなら、江東区有明エリアは絶対に外せない最重要スポットです。
このエリアの象徴的存在が、東京初のピックルボール専用施設「Pacific Pickle Club」です。有明アーバンスポーツパーク内に位置し、国際基準に準拠した屋外ハードコートが2面完備されています。
もちろんナイター照明も設置されており、仕事終わりの夜間でも快適にプレイすることが可能です。何よりもピックルボールのためだけに設計されたコートでプレイできるという特別感と没入感は、他の多目的施設では決して味わえません。
そしてこの施設の魅力は、単なるスポーツ施設に留まらない点にあります。運営するのは数々の人気カフェやレストランを手掛ける株式会社TRANSIT GENERAL OFFICEです。
そのプロデュース力を活かし、鎌倉・七里ヶ浜で人気のカフェ「Pacific DRIVE-IN」のスタイルを取り入れたおしゃれなクラブハウスが併設されています。
プレイ後には美味しいコーヒーや軽食を楽しんだり、オリジナルデザインのアパレルやグッズが並ぶショップを眺めたりと、スポーツを通じた豊かなライフスタイルを体感できます。
個人でコートをレンタルするだけでなく、初心者向けのクリニック(レッスン)や一人でも参加できる「オープンプレイ」(集まったメンバーでゲームを楽しむ形式)も頻繁に開催されています。レベルを問わず誰もが楽しめるプログラムが充実しているのは嬉しいポイントですね^^
また、有明からほど近い潮見には、Sansan株式会社が運営する「Sansan Pickleball Court(SENKO潮見テニスコート)」もあり、こちらも大規模な体験会やイベントが活発に行われています。まさに有明周辺は東京のピックルボールカルチャーを牽引する中心地と言えるでしょう。
東京タワーでも楽しめる港区
都心の一等地である港区でも、非常にユニークで記憶に残るロケーションでピックルボールを楽しむことができます。
その象徴的な場所が、2025年7月4日にオープンした「東京タワー ピックルボールコート」です。その名の通り、東京のシンボルである東京タワーの真下、フットタウンの屋上にコートが設置されています。
都会の高層ビル群と間近にそびえるタワーを眺めながらプレイするという体験は他では決して味わえません。昼間は開放的な空の下で、夜は美しくライトアップされたタワーを背景に、非日常的な空間で汗を流すことができます。まさにアーバンスポーツの新名所としてテレビや雑誌、SNSなどでも大きな注目を集めています。
予約は早めに!利用時の注意点
このコートはロケーションの良さから非常に人気が高く、特に週末や祝日は予約がすぐに埋まってしまう傾向にあります。利用を検討している場合は公式サイトをこまめにチェックし、予約受付が開始されたらすぐに手続きを済ませておくことをおすすめします。
このように、観光名所のすぐそばで気軽にプレイできる手軽さと、圧倒的なロケーションの良さが港区でプレイする最大の魅力です。
友人や家族はもちろん、海外からのゲストをもてなすアクティビティとしても喜ばれること間違いなしです。新しい東京の楽しみ方の一つとして、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょう。
アクセス抜群な新宿エリア
仕事帰りや休日の予定の合間に気軽に立ち寄れる利便性を最優先するなら、新宿エリアも非常に有力な選択肢となります。
特に注目すべきは、西新宿の超高層ビル街に佇む「ヒルトン東京」の屋上にあるテニスコートです。ここではピックルボールもプレイ可能で、摩天楼を間近に眺めながらリゾート感覚で楽しめる、まさに都会のオアシスです。
宿泊者は割引料金で利用できるほか、もちろんビジターのみの利用も受け付けています。希望すればプロコーチによるプライベートレッスンも手配可能で、記念日などの特別な機会に優雅な環境でピックルボールを体験したい方には最高のロケーションですね。
もう一つ、新宿区には2023年にリニューアルオープンした都立明治公園内に「明治公園ピックルボールコート」のような常設コートもあります。都心の貴重な緑に囲まれたパブリックコートで、よりカジュアルにプレイを楽しむことができます。
最寄り駅からのアクセスも良く、仕事帰りや買い物ついでに立ち寄りやすいのが最大のメリットと言えるでしょう。
主要施設のコートレンタル料金比較表(1時間あたり)
施設名 | エリア | 平日デイタイム | 土日祝デイタイム | 特徴 |
---|---|---|---|---|
Pacific Pickle Club | 有明 | ¥6,000 | ¥8,000 | 専用コート、カフェ併設 |
ヒルトン東京 | 新宿 | ¥6,000 | ¥8,000 | ホテル内、リゾート感 |
WELL PICKLE CLUB | 葛飾 | ¥4,000 | ¥6,000 | 屋外ハードコート4面 |
※上記はビジター料金の一例です。時間帯や会員・宿泊の有無により変動します。最新の情報は必ず各施設の公式サイトでご確認ください。
このように新宿エリアは交通の便が良く、ラグジュアリーな施設から公共のコートまで目的や予算に応じて選べるのが大きな魅力です。
ピックルボールはどこでできる?東京の地域サークルと体育館
- 仲間と楽しむならサークル活動
- 体育館が充実している世田谷区
- 練馬区周辺の活動場所
- 武蔵野市や三鷹市でも探せる
- ピックルボールは東京のどこでできる?について総括
仲間と楽しむならサークル活動
一人で始めるのが少し不安な方や、定期的に一緒にプレイする仲間を見つけてもっとピックルボールの世界を深めたい方には、地域のサークルに参加するという方法が最適です。
サークルの最大の魅力は言うまでもなく、同じ趣味を持つ多様な人々と交流しながら、和気あいあいとピックルボールを楽しめる点です。
様々な年齢や職業、プレースタイルの人々とゲームをすることで、技術的な上達はもちろん、新たな発見やコミュニティの輪が広がります。
年会費や月会費が不要で、参加した時だけコート代などの実費を支払う「都度払い制」のサークルが多く、自分のペースで無理なく続けやすいのも嬉しいポイントです。
東京には50歳以上を対象とした「PB50+TOKYO」、学生が中心となって活動する「東京大学ピックルボールサークル『エアリー』」、初心者から経験者まで幅広く歓迎している「杉並区ピックルボールクラブ『スギックル』」など、対象者やレベル、活動エリアも様々なサークルが存在します。
こうした情報は一般社団法人日本ピックルボール協会のウェブサイトでも確認することができます。(参考:一般社団法人日本ピックルボール協会)
自分に合ったサークルの探し方
サークル情報は「テニスベア」や「ジモティー」、「スポスル」といったスポーツ活動のメンバー募集やイベント告知に特化したウェブサイトやアプリで探すのが最も効率的です。
地域やレベル(初心者歓迎、経験者中心など)、活動日時、年齢層といった条件で絞り込んで検索できるため、自分の希望に合ったサークルをスムーズに見つけられるでしょう。
サークルに参加する際はまず体験参加を申し出て、実際の雰囲気を確認させてもらうのがおすすめです。自分に合うかどうか、フィーリングを確かめてから正式に参加を決めると失敗が少ないですよ。
ただし、人気のサークルではメンバー募集を一時的に停止している場合もあります。参加を希望する際は必ず公式サイトや募集ページで最新の情報を確認してから問い合わせてるようにしましょう。
体育館が充実している世田谷区
世田谷区は区の人口が多いことに加え、区民が利用できる公共の体育館が数多く整備されており、都内でもピックルボールの活動が特に盛んなエリアの一つです。
世田谷区総合運動場体育館や烏山総合体育館、あるいは区立の小中学校の体育館などを利用して、数多くのサークルやグループが活発に活動しています。
これらの公共施設を利用する最大のメリットは、民間の専用コート施設に比べて非常に安価な料金でプレイできる点です。そのため、経済的な負担を抑えながら頻繁に練習したい方には最適な環境と言えます。
活動している層もファミリー層から学生、シニアまでと非常に幅広く、地域に根差したアットホームなコミュニティが形成されています。
例えば、「世田谷区ピックルボールサークル『どろっぷ』」は40代から60代のメンバーが中心となり、楽しみながらプレイすることを目的としています。
また、「世田谷区でピックルボールを楽しもう」といったジモティーで募集されているグループは、発足したばかりで新しいメンバーを積極的に募集していることも多く、これから始める人でも気兼ねなく参加しやすい雰囲気があります。
公共施設を利用する際の注意点
世田谷区をはじめとする多くの自治体の体育館を利用する場合、事前に「団体登録」が必要になるケースが多く、個人がふらっと訪れてコートを借りることは基本的に難しいため注意が必要です。
まずは活動しているサークルや団体に連絡を取り、体験参加の可否や参加方法について確認するのが一般的な手順となります。
練馬区周辺の活動場所
都心から少し西に位置する練馬区やその周辺エリア(埼玉県新座市、朝霞市など)でも、熱心な愛好家たちによるピックルボールのサークルが活動しています。このエリアでは特定の専用コートを拠点にするのではなく、近隣の公共体育館をその都度予約して活動するスタイルが主流です。
代表的なサークルの一つに「pickle ビックマ」があり、主に土日を中心に練習会を開催しています。このサークルの特徴として、楽しみながらも技術向上を目指す「ガチプレイ重視」の雰囲気がある点が挙げられます。
そのため、ある程度ラリーが続けられる経験者や、テニス・卓球といった他のラケット競技の経験者が集まりやすい傾向にあります。
もちろん、すべてのサークルが経験者向けというわけではありません。初心者歓迎のグループも多く存在するので、募集要項をよく読んで自分のレベルや目的に合ったサークルを探すことが大切です。
郊外エリアで活動するメリットとして、都心部に比べて体育館の予約競争率が若干低かったり、コート利用料が安価であったりする点が挙げられます。
また、施設によっては無料駐車場が完備されていることも多く、車でのアクセスを考えている方にも便利です。このように、練馬区周辺では地域コミュニティに根差した形でピックルボールが楽しまれており、自宅から近い場所で腰を据えて活動したいと考えている方にとっては有力な選択肢となるでしょう。
武蔵野市や三鷹市でも探せる
前述の通り、ピックルボールの活動拠点は23区内だけでなく、武蔵野市や三鷹市といった多摩エリアにも着実にその輪を広げています。
この地域において中心的な役割を担っているのが「武蔵野ピックルボール連盟」です。武蔵野総合体育館などを主な拠点として活動しており、2025年4月時点で約150名ものメンバーが所属する、都内でも有数の大規模な団体です。
連盟が主催する練習会にはメンバーでなくても1回300円から500円程度のビジター料金で参加できることが多く、非常にリーズナブルにプレイできるのが大きな魅力です。
大規模な団体のため初心者から上級者まで様々なレベルのプレイヤーが在籍しており、自分に近い実力の相手と練習しやすい環境が整っています。
三鷹市に特化したサークル情報は現時点では見つけにくいものの、地理的に隣接する武蔵野市でこれだけ活発な活動があるため、三鷹市在住の方でも問題なく参加することが可能です。
その他、日野市や八王子市で活動する「日野ピックルズ」など、多摩エリアには複数の団体が存在し、地域ごとのネットワークが形成されつつあります。
これらの地域では公共の体育館に常設されているバドミントンコートを利用し、ピックルボール用の簡易的なラインをテープなどで仮設してプレイするのが一般的です。地域住民が主体となって自主的に運営されているため、温かくアットホームな雰囲気の中で楽しみたい方には特におすすめのエリアです。
ピックルボールは東京のどこでできる?について総括
ここまで、東京でピックルボールができる場所について、施設のタイプや始め方、エリア別の特徴を詳しく解説しました。最後に記事全体の要点をリスト形式にまとめますので、ぜひあなたが東京都内でプレイできる場所を探すための参考にしてくださいね^^
- ピックルボールは世界的に人気が急上昇している注目のスポーツ
- 東京では有明の専用施設から地域の体育館まで多様な場所で楽しめる
- 初心者はまず道具レンタル可能な体験会への参加が最もおすすめ
- 本格的な上達を目指すなら基礎から学べる専門スクールが近道
- 有明にはカフェ併設のおしゃれな専用コートがあり特別な体験ができる
- 港区では東京タワーの麓という絶好のロケーションでプレイ可能
- 新宿エリアはホテルや公園のコートがありアクセスが良く利便性が高い
- 仲間探しや定期的なプレイには地域のサークルへの参加が最適
- 世田谷区では安価に利用できる公共体育館での活動が非常に盛ん
- 練馬区や武蔵野市、三鷹市など郊外エリアにも活動の場は広がっている
- インドア施設なら天候や紫外線を気にせず快適にプレイできる
- 専用コートは料金が高めだが最高の環境とサービスが魅力
- 公共体育館は安価だが利用には団体登録が必要な場合が多い
- ほとんどの施設やイベントで事前予約が必須のため公式サイトの確認は忘れずに
- 自分のレベルや目的、予算、アクセスの良さを総合的に考慮して最適な場所を選ぼう
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