これからピックルボールをはじめるにあたり、どんな服装でプレイするのがいいんだろう?とお考えではありませんか?
日本ピックルボール協会(JPA)によると、アメリカ発祥のこのスポーツは日本でも競技人口が急速に増加しており、その手軽さから多くの人々を魅了しています。
実はピックルボールには厳格なドレスコードはなく、基本的には動きやすいスポーツウェアであれば問題なく楽しめます。しかし、快適にプレーを続けパフォーマンスを最大限に引き出すためには、ウェアやシューズの選び方にいくつかの重要なポイントが存在するのも事実です。
この記事では、特にピックルボールの服装選びで迷っている初心者の方へ向け、メンズ、レディースそれぞれにおすすめのスタイルから知っておきたいマナー、あると便利な持ち物や用具まで詳しく解説します。
さらに、プレイを楽しみながらおしゃれも楽しむためのファッションのヒントや人気メーカーの紹介、そして新たなライフスタイルを提案するPCKL Studioについても触れていきます。
【記事のポイント】
- ピックルボールに適した服装の基本がわかる
- 初心者でも迷わないウェアやシューズの選び方を理解できる
- おしゃれを楽しむためのファッションのコツがわかる
- 知っておくべき服装マナーや持ち物を把握できる
ピックルボールの服装 基本的な選び方
- 初心者が最初に揃えるべき服装とは
- 快適なプレーを支えるウェアの機能性
- コートの種類で変わるシューズの選び方
- 覚えておきたい服装に関する基本マナー
- あると便利な持ち物や用具について
初心者が最初に揃えるべき服装とは
まずピックルボールを始めるにあたり、特別な専用ウェアを最初から用意する必要はありません。ご自宅のクローゼットにある動きやすいスポーツウェア、例えばランニングやジムで使っているもので十分に楽しむことができます。
これがピックルボールが年齢や運動経験を問わず、多くの人に受け入れられている大きな理由の一つでもあります。
具体的にはトップスはTシャツやポロシャツ、ボトムスはショートパンツやジャージ、ストレッチ性のあるパンツなどが挙げられます。まずはこうした手持ちの運動着でコートに立ち、ピックルボールの楽しさを体感してみるのがおすすめです。
プレーを重ねる中で「汗でウェアが肌に張り付いて不快だ」「もう少しボールを保持しやすいポケットが欲しい」といった具体的なニーズや改善点が見えてきたら、その段階で必要な機能を持った専用のアイテムを買い足していくのが、最も経済的で失敗のない方法と言えるでしょう。
最初から高価なフル装備を揃えなきゃとプレッシャーや負担を感じるよりも、まずはプレーそのものを楽しむことに集中するのがおすすめです!
初心者の服装3つの基本原則
- 動きやすさ(可動域の確保):スマッシュやボレーなどの腕を大きく振る動作、低いボールに対応するために屈む動作を妨げない、優れたストレッチ性のある服を選びましょう。
- 適切な素材(快適性の維持):汗をかいても快適なプレーが続けられるよう、吸汗速乾性に優れたポリエステルなどの化学繊維素材が基本です。
- 安全性(事故の防止):過度にダボダボした服やフード付きのトップスは、ラケットやネットに引っかかる危険性があります。体にフィットしすぎず、かつ大きすぎない適切なサイズ感を選びましょう。
このように、ピックルボールの服装の第一歩は非常にシンプルです。まずは気軽にプレーを体験し、ゲームに慣れてきたら自分のプレースタイルや好みに合わせて少しずつウェアをアップグレードしていく。それが上達への最も確実な近道と言えるでしょう!
快適なプレーを支えるウェアの機能性
ピックルボールはテニスコートよりも小さいとはいえ、ラリーが続くと見た目以上に運動量が多くなり、前後左右への俊敏な動きが絶えず求められます。
そのためウェア選びでは「機能性」を深く理解し重視することがプレー中の快適さを保ち、パフォーマンスを維持する上で極めて重要になります。特に注目すべき機能は「吸汗速乾性」と「ストレッチ性」、そして「通気性」の3つです。
まず「吸汗速乾性」は、汗を素早く吸収し生地の表面から効率的に蒸発させる機能です。天然素材である綿(コットン)100%のTシャツは肌触りの良さや吸湿性の高さが魅力ですが、スポーツシーンではその特性が裏目に出ることがあります。
一度汗を吸うと乾きにくく、ウェアがずっしりと重くなり肌に張り付くため不快指数が上昇します。さらに、汗で濡れたウェアは気化熱によって体温を奪い、パフォーマンスの低下や体調不良の原因にもなりかねません。
これに対しポリエステルやナイロンといった化学繊維は、汗をかいてもサラッとしたドライな着心地を長時間キープし、集中力の維持を助けてくれます。
次に「ストレッチ性」もピックルボールの多様な動きに対応するために不可欠な要素です。特に、高い打点でのスマッシュやサーブで腕を振り上げる際の肩周り、低いボールを拾うために深く屈む際の股関節周りの動きがスムーズに行えるかは、プレーの質に直接影響します。
伸縮性の乏しいウェアでは体が突っ張るような感覚があり、無意識に動きが小さくなってしまいがちです。購入前には試着して腕を回したり屈伸したりしてみて、十分な可動域が確保されているかを確認することが大切です。
個人的にも様々な素材のウェアを試してきましたが、特に夏場のプレーでは背中や脇の下といった汗をかきやすい部分がメッシュ素材になっているウェアが手放せません。
通気性が確保されることで熱がこもりにくくなり、体力の消耗を格段に抑えることができます。ウェアによる体感温度の違いは想像以上ですよ^^
素材 | メリット | デメリット | おすすめの用途 |
---|---|---|---|
ポリエステル | 吸汗速乾性、軽量性、耐久性に優れ、シワになりにくい | 静電気が発生しやすい、皮脂汚れを吸着しやすい場合がある | オールシーズン、特に汗を多くかく夏場のプレーに最適 |
ナイロン | 高い伸縮性、摩擦への強度、シルクのようななめらかな肌触り | 熱に弱い(乾燥機NG)、長期間の使用や日光で黄変することがある | フィット感が求められるインナーやレギンス、アウターに |
コットン(綿) | 優れた肌触り、高い吸湿性、天然素材の安心感 | 汗で乾きにくく重くなる、シワや型崩れが起きやすい | プレー後のリラックスウェアや移動着として推奨 |
これらの素材特性を理解し、季節やプレー強度に合わせて最適な一着を選ぶことが、快適なピックルボールライフの第一歩です。
コートの種類で変わるシューズの選び方
ピックルボールの服装全体の中で見落とされがちですが、実はパフォーマンスと安全性の観点から最も重要なアイテムがシューズです。
このスポーツ特有の急な方向転換、短いダッシュ、そして瞬時のストップ動作は、すべて足元から始まります。適切なシューズを選んでいるかどうかでプレーの質だけでなく、捻挫といった怪我のリスクも劇的に変わってきます。
そんなシューズ選びで最も優先すべき最大のポイントは、「プレーするコートのサーフェス(表面)に最適なモデルを選ぶ」ことです。
ピックルボールは主に、体育館のような滑らかな床の屋内コートかテニスコートのような摩擦の大きい屋外コートでプレーします。それぞれの環境に特化したシューズを選ぶことが大切です。
屋内コート(体育館など)の場合
体育館の床(フローリングやポリ塩化ビニルシート)は屋外に比べて滑りやすいため、優れたグリップ力を発揮するインドア用シューズが必須となります。
特におすすめなのがバドミントンシューズやバレーボールシューズです。これらのシューズは横方向への素早い動きや急なストップ&ゴーを想定して設計されており、ピックルボールのフットワークに理想的です。
多くの体育館では床に靴底の跡や色が付着するのを防ぐため、「ノンマーキングソール」の使用を義務付けています。シューズの裏側や商品説明に「NON MARKING」と記載があるかを必ず確認しましょう。
屋外コート(テニスコートなど)の場合
アスファルトや砂入り人工芝などの屋外コートでは、テニスシューズ、その中でも特に「オールコート用」が最も汎用性が高くおすすめです。
オールコート用シューズは様々なサーフェスで安定したパフォーマンスを発揮できるよう、耐久性とクッション性のバランスが最適化されています。
屋外コートは屋内よりも硬く、足腰への衝撃が大きいため、かかと部分などに衝撃吸収材が搭載されているモデルを選ぶと長時間のプレーでも疲労を軽減できます。
ランニングシューズでのプレーは避けるべきか?
結論から言うと、ピックルボールでのランニングシューズの使用は推奨されません。ランニングシューズは前方への直線的な動きに対しては非常に軽量でクッション性も高いですが、横方向の動きに対するサポート機能がほとんどありません。
ピックルボールの急な切り返しの際、足がシューズの中で横にずれてしまい、足首の捻挫といった深刻な怪我につながるリスクが非常に高くなります。安全にプレーを続けるためにもテニスシューズやバドミントンシューズといった、横方向の安定性を確保できるコートスポーツ専用のシューズを用意しましょう。
覚えておきたい服装に関する基本マナー
ピックルボールの大きな魅力の一つは、テニスのウィンブルドンのような厳格な服装規定(ドレスコード)がなく、比較的自由なスタイルで楽しめる点です。
ほとんどの公共コートやクラブでは、機能的なTシャツやショートパンツといったカジュアルなスポーツウェアでプレーすることが認められています。しかし、他のプレーヤーへの敬意を払い、誰もが気持ちよく同じ時間を共有するためには、最低限守るべき服装のマナーが存在します。
その中で重要、かつ公式なルールとして存在するのが、「ボールと同系色のウェアを避ける」という点です。ピックルボールで使用されるボールは視認性を高めるために黄色やライムグリーン、オレンジといった非常に鮮やかな色が主流です。
もしトップスにこれらと酷似した色のウェアを着用していると、相手プレーヤーがボールとあなたの体を見分けるのが一瞬遅れ、公平なプレーを妨げる可能性が出てきます。
USA Pickleballの公式ルールブック(2.G.1.)では、このような状況でレフェリーがプレーヤーにウェアの着替えを指示できると明確に定められているのです。
公式な大会や格式のあるイベントに出場する際は、万が一に備えて、ボールの色とは明らかに異なる色の替えのシャツを一枚バッグに入れておくと非常に安心です。普段の仲間内での練習ではそこまで厳密に気にする必要はありませんが、対戦相手への配慮として、このマナーは知識として知っておいて損はないでしょう。
また、ルールとして明文化されていなくても社会通念上配慮すべき点もあります。例えば、過度に露出の多い服装や政治的・宗教的・攻撃的なメッセージがプリントされた衣服は、公共のスポーツ施設にはふさわしくないと見なされる場合があります。
特にプライベートのテニスクラブなどでは、独自のハウスルール(例:男性は襟付きシャツを着用、ジーンズ不可など)を設けていることもありますので、初めて訪れる場所に関してはウェブサイトで確認するか事前に問い合わせておくと、当日慌てることなくスムーズに楽しめるでしょう。
あると便利な持ち物や用具について
快適にピックルボールを楽しむためにはTシャツやパンツといった基本的な服装に加えて、いくつかあると便利なアクセサリーや用具を揃えておくと万全です。
これらは必須アイテムではありませんが、活用することでプレーの質を向上させ、暑さや汗といった外部環境によるストレスを軽減し、さらに安全対策にも繋がります。
多くの経験豊富なプレーヤーが活用している、おすすめのアイテムリストは以下の通りです。
- キャップ・サンバイザー:屋外でのプレーにおいて直射日光を遮り、安定した視界を確保するために非常に有効です。太陽が目に入ることによるサーブのミスなどを防ぎます。また、頭部への直射日光を防ぐことは環境省が推奨する熱中症対策の基本でもあります。
- リストバンド・ヘッドバンド:試合が白熱してくると大量の汗が流れます。汗が目に入って視界を妨げたり、手汗でパドルのグリップが滑ったりするのを効果的に防ぎます。
- スポーツサングラス:日差しの強い日にはボールの輪郭をはっきりと捉えるのを助け、紫外線から目を保護してくれます。ボールの動きを目で追い続けるスポーツなので、軽量でフィット感が高くプレー中にずれないスポーツ専用モデルが望ましいです。
- スポーツタオル:言うまでもなくプレー中の汗を拭くために必要です。速乾性のあるマイクロファイバータオルが軽くて持ち運びにも便利でしょう。
- 水分補給用のボトル:パフォーマンスの維持と熱中症予防のため、こまめな水分補給は不可欠です。特に夏場はスポーツドリンクや経口補水液を用意しておくと安心です。
- 着替え一式:プレー後は汗で体が冷え、風邪を引く原因にもなります。シャツ、パンツ、下着、靴下まで一式用意しておくと、シャワーを浴びた後などにさっぱりとリフレッシュして帰宅できます。
これらのアイテムを一度にすべて揃える必要はありません。自分のプレースタイルやプレーする季節、場所といった環境に合わせて、「これがあったらもっと快適になるな」と感じたものから少しずつ買い足していくと良いでしょう。
ピックルボールの服装でおしゃれを楽しむためのコツ
- メンズにおすすめの服装コーディネート
- レディースに人気の服装コーディネート
- コートで目を引くおしゃれな着こなし
- ファッションのトレンドを取り入れるには
- ピックルボール発のライフスタイルブランド「PCKL Studio」
- 定番の人気スポーツメーカーのウェア
- ピックルボールの服装マナーや選び方について総括
メンズにおすすめの服装コーディネート
男性のピックルボールプレー時の服装としては、機能性を最優先しつつも、シンプルで洗練されたスタイルが好まれる傾向にあります。過度な装飾は避け、動きやすさと清潔感を両立させたコーディネートを心がけることで、スマートなプレーヤーという印象を与えられるでしょう。
最も定番で間違いのない組み合わせは、高機能なTシャツまたはポロシャツに、動きやすいショートパンツを合わせる王道のスタイルです。トップスは無地や胸元にワンポイントロゴが入ったようなシンプルなデザインがどんなボトムスにも合わせやすく着回しが効きます。
格式のあるクラブなどでは襟付きが好まれる場合もあるため、ポロシャツを一枚持っておくと対応範囲が広がります。
ボトムスはテニス用やランニング用に開発されたショートパンツが最適です。ピックルボールのボールを1〜2個スムーズに収納できる深めのポケットが付いていると、サーブの際に非常に便利です。
メンズコーデのカラーテクニック
コーディネート全体にまとまりを出すための簡単なコツは、「ベースカラー+アクセントカラー」で組み立てることです。トップスかボトムスのどちらかを、黒、白、紺、グレーといったベーシックな色(ベースカラー)に設定します。
そしてもう片方のアイテムや、ソックス、リストバンド、キャップといった小物で、ブルー、レッド、グリーンなどの鮮やかな色(アクセントカラー)を一つ取り入れるのです。
例えばネイビーのショートパンツに鮮やかなブルーのTシャツを合わせたり、白のポロシャツと黒のパンツに赤のリストバンドを加えたりすると、一気におしゃれで引き締まった印象になります。
また、季節に応じてレイヤリング(重ね着)を上手に活用するのも上級者テクニックです。肌寒い日には半袖シャツの上に薄手のジップアップパーカーやウィンドブレーカーを羽織り、体が温まったら脱いで腰に巻くといった温度調節ができると、一日中快適にプレー可能です。
レディースに人気の服装コーディネート
レディースの服装においてはメンズ同様の機能性に加えて、デザイン性や見た目のかわいさ、スタイルの良さもウェア選びの重要な要素となります。お気に入りのウェアを身にまとうことで自然と気分も上がり、プレーへのモチベーションも高まるでしょう。
現在、女性プレーヤーの間で特に人気の高いスタイルは、スコート(インナースパッツが一体化したスカート)や、ショートパンツに機能性レギンスを重ねるコーディネートです。
スコートはテニスウェアの定番アイテムとしても知られ、フェミニンな印象と激しい動きに対応できる機能性を両立できます。一方、レギンスとショートパンツのレイヤードスタイルは、スタイリッシュでアクティブな印象を与えるだけでなく、屋外での日焼け対策や気になる肌の露出を抑えたい方にも最適な組み合わせです。
トップスはシンプルなTシャツや涼しげなタンクトップ、日焼けを防ぐUVカット機能付きの長袖シャツなど、選択肢が非常に豊富です。
最近ではトップスとボトムスが一体となったワンピース型の「ピックルボールドレス」も一枚でコーディネートが完成し、かつ動きやすいことから注目を集めています。パステルカラーやボタニカル柄、幾何学模様など、華やかなデザインのウェアを選ぶとコート上で個性を発揮できます。
仲間やダブルスのパートナーとウェアのブランドやカラーを合わせて「チームコーデ」を楽しむのも、ピックルボールの大きな魅力の一つです。
紫外線(UV)対策は一年中忘れずに!
特に屋外のコートでプレーする場合、紫外線対策は夏場だけでなく年間を通して必須です。UVカット機能(UPF値で示されることが多い)を持つウェアを選ぶのはもちろんのこと、つばの広いサンバイザー、UVカット機能のあるサングラス、腕をカバーするアームカバーなどを積極的に活用しましょう。
おしゃれを楽しみながら将来の肌の健康もしっかりと守ることが、長くスポーツを楽しむための秘訣です。
コートで目を引くおしゃれな着こなし
ピックルボールの服装は自由度が高いからこそ、少しの工夫と知識で他のプレーヤーと差がつく、おしゃれな着こなしを実践することが可能です。機能性を一切犠牲にすることなく、自分らしいスタイルを表現するための具体的なヒントをいくつか紹介します。
一つ目のポイントは、「カラーコーディネートの統一感」です。最も簡単に洗練された印象を与える方法は、上下を同じブランドの同じコレクションで揃えることです。これによりデザインや色味に統一感が生まれ、プロフェッショナルな雰囲気を演出できます。
そして逆に、あえて異なるブランドのアイテムを組み合わせる「ミックスコーデ」に挑戦するのも楽しいでしょう。その際はウェア、シューズ、キャップ、リストバンドなど、身につけるアイテム全体で使う色を「3色以内」に絞るのがセオリーです。
これにより多くの色を使いながらも散らかった印象にならず、まとまりのあるスタイリッシュな見た目になります。
二つ目は「シルエットのバランスを意識する」ことです。例えばトップスは体にフィットするジャストサイズのものを選んですっきりと見せ、ボトムスには少しボリューム感のあるフレアスコートを合わせると、女性らしいAラインのシルエットが完成します。
逆に、上下ともにスリムなシルエットで統一すれば、シャープでアスリートらしい印象を与えられます。自分の体型やなりたいイメージに合わせて全体のバランスを考えてみましょう。
最後に、最も手軽におしゃれ度をアップさせる方法が、ソックスやヘアアクセサリーといった「小物」でアクセントを加えることです。例えば白を基調としたシンプルなウェアでも、足元にラインや柄が入ったデザイン性の高いソックスを履くだけで視線が足元に集まり、一気におしゃれ上級者の雰囲気を醸し出せます。
プレーの邪魔にならない範囲でお気に入りのアクセサリーを取り入れ、自分だけのスタイルを完成させてください^^
ファッションのトレンドを取り入れるには
日々のファッションと同様に、スポーツウェアの世界にも明確なデザイントレンドが存在します。最新のトレンドを少し取り入れるだけで、あなたのピックルボールスタイルは格段に現代的で洗練されたものになります。
近年のスポーツファッションにおける最大のキーワードは、「アスレジャー(Athleisure)」です。これはアスレチック(運動)とレジャー(余暇)を組み合わせた造語で、もはや単なるムーブメントではなく、一つのスタイルとして定着しています。
具体的には、高い機能性を持ちながら、そのまま街に出かけたりカフェに立ち寄ったりしても違和感のない、ミニマルで洗練されたデザインのスポーツウェアを指します。ピックルボールのコートの中だけでなく、その行き帰りも含めたトータルコーディネートを意識するのが現代のトレンドです。
最近ではくすみカラーやアースカラーといった落ち着いた色合いのウェアがとても人気ですね。大きなロゴが主張するデザインよりも、生地の質感やカッティングで魅せる、さりげないワンポイントデザインのアイテムが増えています。こうしたウェアは普段着の延長線上として気軽に取り入れられるのが魅力です。
また、サステナビリティ(持続可能性)への関心の高まりから、多くの大手スポーツブランドが海洋プラスチックなどをリサイクルして作られた高機能素材を積極的に採用しています。環境に配慮した製品を選ぶことも現代的な価値観を表現する一つの方法と言えるでしょう。
各スポーツブランドの公式サイトやファッション系のウェブメディアを定期的にチェックすることで、最新のトレンド情報を効率的に収集できます。
ピックルボール発のライフスタイルブランド「PCKL Studio」
ピックルボールウェアの選択肢が広がる中、最近特に注目を集めているのが、東京を拠点とするライフスタイルブランド「PCKL Studio(ピーシーケーエル スタジオ)」です。
このブランドは単にプレーするためのスポーツウェアを製造・販売するだけでなく、ピックルボールというスポーツそのものを軸とした、新しい文化や体験を創出することを目指しており、今最も注目すべき存在と言えるでしょう。
「場」をデザインする新しいコンセプト
PCKL Studioの最大の特徴は、アパレル展開にとどまらずピックルボールを取り巻く「場」そのものを総合的にデザイン・プロデュースできる点にあります。
具体的には、ピックルボール専用コートの設計から、体験型イベントの企画・運営、さらには関連グッズの開発やデジタルサービスに至るまで、多様な領域を横断的に手掛けています。
これはピックルボールをプレーする瞬間だけでなく、それに付随する時間や空間、コミュニティも含め、一つの豊かなライフスタイルとして捉えていることの表れです。
PCKL Studioが掲げる3つの哲学
同ブランドが展開するアパレルライン「PCKL」は、以下の3つの哲学を掲げています。
- CLASSIC:時代に左右されない普遍的なデザインを尊重する。
- PLAYFUL:ピックルボールが持つ軽やかさや楽しさを表現する遊び心。
- ELEVATED:機能性や素材へのこだわりで日常をより上質なものにする。
この哲学に基づきコートの内と外をシームレスにつなぐ、機能的かつ洗練されたアイテムが展開されています。
高機能と日常を両立するアパレルライン「PCKL」
アパレルラインである「PCKL」は、ピックルボールをプレーするための高い機能性を備えながらも、日常のファッションシーンにも自然に溶け込む洗練されたデザインが魅力です。第1弾のコレクションでは、Tシャツやスウェット、ニットポロといったトップスから、パンツ、キャップ、ソックスまで、トータルコーディネートが可能な幅広いアイテムがラインナップされています。
素材には吸汗速乾性やストレッチ性に優れた高機能素材を採用しつつ、シルエットやカッティングには細やかなこだわりが見られ、スポーツウェア特有の野暮ったさを感じさせません。プレーの行き帰りにそのままカフェに立ち寄ったり街を歩いたりできるような、まさに現代の「アスレジャー」スタイルを体現しています。
これまで「いかにもスポーツウェア」というデザインが多かった中で、こうした都会的でミニマルなデザインのブランドが登場したのは嬉しいですね♪プレーヤーの裾野を広げるきっかけにもなりそうです。
ピックルボールという新しいカルチャーを東京から世界へ発信していくPCKL Studioの今後の動向は、多くのプレーヤーにとって見逃せないものとなるでしょう。ブランドの最新情報やコレクションの詳細は公式サイトで確認することができます。
定番の人気スポーツメーカーのウェア
「たくさんの選択肢があってどのメーカーのウェアを選べば良いか分からない」という初心者の方は、まずテニスやバドミントンといったピックルボールと動きが類似するラケットスポーツで長年の実績を持つ定番メーカーから選ぶのが最も確実で失敗が少ない方法です。
これらのメーカーはトップアスリートからのフィードバックを元に、長年の研究開発によって培われた高い機能性と、時代を反映した洗練されたデザインを見事に両立させています。
YONEX(ヨネックス)
バドミントン界では世界的なトップブランドであり、テニスウェアにおいても非常に高いシェアを誇ります。日本のメーカーであるため、日本人の体型にフィットしやすいカッティングが特徴です。キシリトール効果で衣服内温度を低く保つ「ベリークール」など、独自の高機能素材を搭載した製品が多く、特に夏場の快適性には定評があります。
NIKE(ナイキ)
言わずと知れた世界最大のスポーツブランド。機能性とファッション性を極めて高いレベルで融合させており、常に業界のトレンドをリードしています。汗を効率的に蒸散させる「Dri-FIT」テクノロジーはあまりにも有名です。トップテニスプレーヤーのシグネチャーモデルなどデザイン性が高く、コート内外でおしゃれを楽しみたい方に最適です。
adidas(アディダス)
ナイキと双璧をなすドイツ発のグローバルブランド。テニス四大大会のオフィシャルウェアを手掛けるなど、テニスウェアのラインナップが非常に充実しています。近年は海洋汚染という環境問題に取り組む団体「パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ」と提携し、リサイクル素材を積極的に使用している点も大きな特徴です。
ASICS(アシックス)
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」を企業哲学に掲げる日本の総合スポーツメーカー。特にシューズの機能性開発に関しては世界トップクラスで、その技術はウェアにも活かされています。日本人の体型や気候を熟知した製品開発が強みで、品質と信頼性を重視する方から絶大な支持を得ています。
これらの主要メーカーの製品は、大型スポーツ用品店や公式オンラインストアで手軽に購入できるため、初心者の方でもアクセスしやすいという大きなメリットがあります。
ピックルボールの服装マナーや選び方について総括
これまでご紹介してきたピックルボールの服装に関するマナーや選び方について、以下にあらためて要点をまとめます。
- ピックルボールの服装は特定のユニフォームはなく動きやすいスポーツウェアが基本
- 初心者はまず高価なウェアを揃えず手持ちの運動着からスタートすることが推奨される
- ウェア選びで最も重要な機能は汗を素早く乾かす吸汗速乾性と動きを妨げないストレッチ性
- 汗で重くなる綿100%素材は避けポリエステルなどの化学繊維がプレーには適している
- シューズは服装以上に見過ごせない重要アイテムでコートの種類に合わせることが絶対条件
- 体育館などの屋内では床を傷つけないノンマーキングソールのインドアシューズを選択する
- テニスコートなどの屋外ではクッション性と耐久性に優れたオールコート用テニスシューズが最適
- ランニングシューズは横方向のサポートが弱く捻挫のリスクがあるため使用は避けるべき
- 公式大会ではボールと似た色のシャツは相手の視認性を妨げるためマナー違反とされることがある
- メンズスタイルは機能性を重視したシンプルでクリーンなコーディネートが主流
- レディーススタイルはスコートやレギンスの活用で機能的かつおしゃれな着こなしが人気
- 屋外ではUVカット機能のあるウェアやキャップ、サングラスで紫外線対策を徹底する
- ウェアメーカーはYONEXやNIKEといったテニス・バドミントンで実績のあるブランドが安心
- 近年では「PCKL Studio」のようなピックルボール発のライフスタイルブランドも登場している
- 機能性やマナーを理解した上で自分らしい服装を見つけることが上達と楽しさに繋がる
ピックルボールの服装について迷ったときは、もう一度見返してぜひ参考にしてくださいね^^
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